あなたは自分の時計が故障した場合どこに修理を依頼しますか?修理の依頼先としてはロレックスやオメガ等メーカーの修理部門、小売店、デパート、そして時計修理専門店が選択肢として頭に浮かぶのではないでしょうか。それではこれらの修理依頼先の違いがどこにあるのか見てみましょう。
まず最初に普通に思い浮かぶであろうメーカーの修理部門での修理の特徴をあげてみましょう。メーカーはもちろんその時計を製造したところですから、製造終了から7~8年くらいまでのモデルであれば機械部品だけでなく文字盤や針などの外装部品までストックしていますので、 お客様のニーズには大抵こたえることができると思います。一般的にメーカーの修理では状態の疑わしき部品は全て交換しますので、その分最終的に割高な料金になることが多いようです。 また、見積もりから修理完了までの納期も比較的長めです。
古いモデルや並行輸入品の修理は受け付けないようなメーカーも存在しますので、時計を購入する際はアフターサービスの内容・条件を事前に確認することをお勧めします。
デパートの時計売り場は電池交換やバンド調整など簡単な修理はその場でやってもらえる事もありますが、その他の修理については外注にまわされることが多くなります。その結果顧客と修理の現場の距離ができますので、お客様の細かい希望が時計職人に伝わりにくくなりますし、また反対に時計の状態や使い方など修理の現場からお客様に伝えたいことが届きにくくなります。とは言いましてもデパートは接客に関してはプロですし、高価なもの預ける場合でも安心できるのではないでしょうか。
時計小売店はお客様との距離が近いことが最大のメリットです。店によっては修理経験の豊富な時計職人をかかえているところもあります。ただ最近は時計店の二代目や三代目が時計修理の知識・経験がないというところが増えているようで、安心して修理を依頼できる店とそうでない店との格差が広がっているように感じます。
時計修理専門店はその名の通り専門店ですから、色々な種類の時計修理をたくさんこなしているという経験が最大のメリットです。限られたブランドの修理だけを引き受けるわけではありませんので、時計職人の技術レベルも進歩の度合いが早いと言えるでしょう。修理専門店は使える部品は調整や修復をするなどしてできる限りそのまま使うようにしますので、部品を多めに交換するメーカーに比べると修理代が割安ということが多いようです。修理専門店の弱点はメーカーによっては部品供給しないところもありますので、どうしても交換が必要な部品を入手できない場合に修理不可能ということが起こり得ることです。専門店に修理を依頼する場合は、時計職人の技術力だけではなく部品の在庫が豊富かつ部品の外部調達ルートがしっかりしているところに依頼するのをお勧めいたします。
以上のようなそれぞれの特色をよく把握のうえ、自分の時計の状態や希望する修理内容により修理依頼先を選ぶのが賢い選択だと思います。
弊社ではメーカーやデパートなどでのデメリットを最小限に抑えるべく、お客様のご要望を取り入れた最善の修理方法をご提案させて頂きます。
技術者が常駐しているため、簡易的な修理やお見積もりはその場で実施いたします。
初めてのご依頼で時計を郵送するのがご心配な方は直接ご来店下さいませ。分かりやすくご説明申し上げますので、ご納得のうえご依頼頂ければ幸いです。
当ホームページで紹介している修理内容はごくごく一部ですので、どのような事でもお気軽にご相談下さいませ。